プロデューサー佐久間正英氏が、再びブログにBOΦWYのことを書いている。


Talking About a BOΦWY II


昨夜のブログに書きき切れなかったことをひとつ。
何故僕がBOΦWYだけは再結成に拘り大きく期待をするのか。


知っている限りバンドの再結成とは:
1.良くてその全盛期の演奏・興奮の再現。
2.多くはそのバンドの全盛期には追いつけない。当時の衝動や勢いに戻れない。ノスタルジーにしかならないケースも多い。


いずれにせよ当然ながら解散期間が長ければ長いほど再結成した上でのパフォーマンスレベルの向上は難しくなる。

自分の経験から述べても、例えば四人囃子の場合かつての演奏(森園脱退以前=1976年頃か?)にはやはり遠く及ばない様に思える。全員が未だに現役の経験豊かなミュージシャンとして活動を続けているにも関わらず。
元々ノン・ミュージシャンであったPLASTICSの場合は言わずもがなだ。

そんな事から基本バンドの再結成ストーリーにはあまり興味は湧かない。


ところがBOΦWYの場合、その後の4人は解散当時とは比べものにならないほどミュージシャンとして成長を遂げている。
あの時点ですらあれほどの演奏を出来た4人が、今の各自のレベルを持って再び揃ったとしたらそれはどんなすごいバンドになるだろうかと夢想する。解散時のBOΦWYとは比べものにならないライブになるに違いない。
世界中のどのロックバンドにも引けを取らないモンスターバンドになれるかも知れない。例えて言うならU2やらストーンズやらと並べてもおかしく無い様な演奏を見せてくれるだろう。


そんなすごい日本のバンドを見てみたい。しかもそのバンドが幸いにもかつて自分がプロデューサーとして関われたバンドだ。

アルバム2枚、12インチ1枚くらいしか付き合わなかったバンドなのに今でも一番鮮明で鮮烈な記憶が残っている。そんなバンドとはなかなか出会えない。


最後にもうひとつ。
”ただのギタリスト”に戻った布袋君の演奏を見たい。その場しか彼が”ただのギタリスト”(それもとんでもないギタリスト)に戻れるチャンスは生涯無いだろうからだ。


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